平塚商業高校は16日、授業で学んだ内容をもとに課題を見つけて調査し、解決に向けた提案を成果としてまとめた「課題研究発表会」を平塚市中央公民館で開いた。当日は秀逸な研究として選ばれた12グループが登壇し、全校生徒や来賓の前で映像を交えて1年間の取り組みを披露した。
課題研究とは商業や工業、水産など専門知識を学ぶ高校の多くで取り入れられている授業の一つ。
同校は2年生から研究に向けた準備が始まり、3年生で週2時間程度を充て研究や調査などの実習を行っている。学校生活や市の特産品、観光資源などから学生目線で課題を見つけて、簿記や情報処理など授業で学んだ知識を活用して行動、提案するまでの自発性や探究心を育むことが狙いだ。
発表会では専門性の高い内容やアイデア光る商品開発など、バラエティに富んだ。授業で知的財産権制度について学ぶなかで、理解度や活用法の低さに着目したグループは、弁理士やデザイナーなどの専門家を講師に招いて知識を掘り下げた。全校生徒や教職員から公募したデザインとネーミングをもとに、著作権や商標権を侵害しない平商PRマスコットの製作に挑戦した過程をまとめた。
一方、若年層に平塚市をPRしたいと考えたグループは、主人公の彦星がキュウリやタタミイワシなどの特産品を擬人化したキャラクターと出会いながら絆を深めるゲームを開発。10代後半を対象に遊んでもらい、「攻略性を盛り込むべきだった」などの反省点を述べ、「ウェブゲーム化に取り組んで欲しい」と後輩に引き継ぎを要請した。
平塚特産のシイラを使って市内店舗や市漁協と協力して春巻きやパンの商品開発を行ったグループは、東京ビッグサイトで2月12日から開かれるグルメ&ダイニングスタイルショーで市の産業関連ネットワークの取り組みとして紹介される。
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