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平塚・大磯・二宮・中井 スポーツ

公開日:2019.05.01

令和へ「元気や感動伝えたい」
市内在住プロテニスプレーヤー 穂積絵莉選手

  • 新時代の活躍も期待される穂積選手

  • パワーのあるショットに磨きをかける

 「ジェットコースターみたいな時代」と平成を振り返るのは、市内在住のプロテニスプレーヤー・穂積絵莉選手(25・日本住宅ローン所属)。「夢を見ているのかと思うくらい幸せな日もあれば、明日が来なければいいのにと思うくらい辛い日もあった。でも、どんな時でも私のそばにあったのはテニスでした」と競技への愛をにじませる。

 1994年(平成6年)に生まれた。テニス好きの両親に連れられ、赤ちゃんの頃から湘南平テニスクラブ(万田)に通っていたという。思い出の場所で昨年12月、テニスクリニックの凱旋イベントを開催。「ここではみんな名前で呼んでくれてうれしい。地元で穂積選手と呼ばれることが、未だにしっくりこないです」と地元参加者に囲まれ、はにかんだ。平塚にいつでも自分を温かく迎えてくれる居場所を感じた。

 8歳でパームインターナショナルテニスアカデミーに入校。めきめきと頭角を現し12歳の時、全日本Jr.テニス選手権(12歳以下)シングルスで初出場ながら優勝した。

 17歳でプロに転向。なかなか成績が伸びず苦しい時期もあったが徐々にランキングを上げ、2016年にはリオ五輪にダブルスで初出場した。

 17年2月、世界4大大会の全豪オープンにシングルスで本戦初出場。加藤未唯選手とのダブルスでは日本人ペア初となるベスト4入りを果たす。

 自身の記録をさらに塗り替えたのが翌18年6月の全仏オープン。二宮真琴選手と組み、優勝経験のあるライバルにもひるまず、力強いショットを連発し決勝へ。惜しくも敗退したが、日本人ペア初の4大大会準優勝という快挙を成し遂げた。

 世界で活躍する穂積選手を地元から後押ししたいと後援会「穂積絵莉サポーターズクラブ」も発足した。

 日本女子テニスを盛り上げる存在として世界に羽ばたく穂積選手は「新元号に込められた意味のように、私は自分の目標に向かって真っすぐ進み、自分が活躍することでたくさんの人たちに元気や感動を伝えられるよう、がんばっていきます」と意気込む。

 小さい頃から母と掲げた理念「見ている人の心を動かせるようなテニスを」を胸に、平成生まれのヒロインは2020東京五輪出場、グランドスラム優勝の目標に向かう新時代をスタートさせた。

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