神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
平塚版 公開:2020年2月13日 エリアトップへ

市内在住木下さん 千畝の子孫と対面 「命のビザ」感謝つなぐ

社会

公開:2020年2月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
(左から)織葉さん、木下さん、まどかさん
(左から)織葉さん、木下さん、まどかさん

 元イスラエル大使館員で市内在住の木下道子さん(88)が8日、第二次大戦中、ナチスの迫害にあえぐユダヤ人に「命のビザ」を発給し6千人を救った在リトアニアの外交官・杉原千畝の子孫と対面した。木下さんは戦後、千畝が発行したビザによって救われたユダヤ人と千畝を引き合わせるなど交流があり、双方の希望で実現した。

 東京五輪で、平塚がリトアニアのホストタウンであることにちなみ、3月には市中央公民館で千畝の生涯を描くオペラ『人道の桜』の上演が決まっている。木下さんは「平塚で千畝さんの舞台があるとは。出演せずにはいられなかった」と本人役を演じる予定だ。

 木下さんは1931年東京生まれ。終戦後、20代でイスラエル大使館に勤務した。68年、同国から赴任し、千畝のビザによって命を救われたユダヤ人参事官と出会い「スギハラを探してほしい」と依頼された。千畝の暮らす藤沢の住所を特定し、二人を引き合わせることができた木下さんは、その後も大使館などでたびたび千畝と交流した。平塚には20年ほど前に移り住んだという。

 千畝の生前の姿を「体格もよく、堂々としていてハンサムな方」と表現する木下さん。千畝の孫・ひ孫にあたる杉原まどかさん(53)・織葉さん(24)は、オペラリハーサル中の中央公民館を訪れた。織葉さんは会うことが叶わなかった曽祖父を思い「生前のお話が聞けてうれしかった」と静かに語った。

 木下さんは「千畝さんが求めた『平和』を舞台から伝えたいですね」と囁くように話した。
 

MADOショップ平塚真土店

断熱窓リフォームに、今年も国から補助金あり!

http://kobayashikenso.co.jp

<PR>

平塚版のトップニュース最新6

現金は総額3,800万円

平塚署管内23年遺失物

現金は総額3,800万円

557万円は県収入に

4月25日

台湾の学生と国際交流

平塚江南高校

台湾の学生と国際交流

昨年の訪台縁で招待

4月25日

冷凍食品を子ども食堂へ

フリーデン

冷凍食品を子ども食堂へ

県、フードバンクと3者連携

4月18日

岡崎の歴史 カルタで伝承

岡崎の歴史 カルタで伝承

住民有志が制作

4月18日

八幡交番、来年3月で廃止

平塚署

八幡交番、来年3月で廃止

四之宮と統合へ

4月11日

市内3カ所目の設置

平塚中央ライスセンター

市内3カ所目の設置

金田・岡崎・旭エリア請け負う

4月11日

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

平塚版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

平塚版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook