戻る

平塚・大磯・二宮・中井 文化

公開日:2020.03.05

ガラス作家小野里さん
平塚の海 吹き込む
元麻布ギャラリーで8日まで展示

  • 小野里さんと作品「夜の海」

 龍城ケ丘在住のガラス作家・小野里澄人さん(51)が参加する第2回「クラフトマン展」が3月8日(日)まで、元麻布ギャラリー平塚で開催されている。

 小野里さんは、吹きガラスなどの技法を用いたガラス工芸作家。38歳のときに立ち上げた厚木グラススタジオを拠点に活動している。

 「手に職が欲しい」と高校卒業後、ベネチアンガラスが流行していたこともありガラス作家を志した。カルチャースクールなどで学んだ後、洋食器メーカー「ノリタケ」の厚木工場に入社。小野里さんは「一番最初は触れないので、まだ熱いできたての食器を、徐冷炉に運ぶ作業をやりました。5、6年目でようやく吹かせてもらえるようになった」と振り返る。

 独立後は教室の講師などをやりながら創作を続けた。表現するのは生まれ育った平塚の海。「朝、昼、夜と移り変わる景色をガラスに吹き込みたい」と試行錯誤を重ねている。

 月明りを映す凪いだ海を表現した作品「夜の海」は、これまで敬遠してきた黒いガラスの他、青や紫、水色のガラス、銀箔などを層になるように重ねて巻き取り、息を吹き込んだ。見る角度によって色合いや質感の印象が変わり、奥行きと時間の流れを感じさせる作品に仕上がっている。

 小野里さんは「ガラスとの対話を続けて、自分が納得いくところまで表現を続けたい」と話していた。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

平塚・大磯・二宮・中井 ローカルニュースの新着記事

平塚・大磯・二宮・中井 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS