世界大会で優勝するなど、日本人エレクトロダンサーとして活躍する 横山 知歩さん 夕陽ケ丘在住 26歳
ダンス味方に世界へ
○…今から15年ほど前にパリで誕生した「エレクトロダンス」の日本人第一人者として活躍する。18年にロシアで開催された世界大会で優勝。アジア人としては異例の快挙となった。現在はパリと地元平塚を拠点に、エレクトロダンスを広めようとフリーのダンサーとして活動する。
○…中学の部活動からダンスを始めた。ヒップホップをベースに、フラメンコやタップなどを取り入れた。アート最先端のパリへの憧れは募り、24歳でワーキングホリデーを利用し渡仏した。「初めは語学も十分ではなく、周りは体格に恵まれたダンサーばかりでアジア人の自分に自信をなくしていた」と苦笑い。言葉の代わりにコミュニティをつないでくれたのはダンスだった。「練習場やコンテストで、あの日本人いいよねと言ってもらえるようになった。自分の生かし方があるんだと思えた」。誰かと比べるのではなく、自分の歩みを知ることで唯一無二の表現ができるはずだと、今なら思える。
○…「平塚の海が世界一」と誇る。フランスに渡るべきか悩んでいた10代の頃、毎日のように足を運んでは、空の広さに驚き、癒された。「どこの海を見ても平塚が一番いいなと思う。フランスは日本よりも環境問題に対してシビア。綺麗な海を守るためにも、音楽とアートと地元の人で、何か出来たらいいな」と、考えをめぐらせる。
○…離れていても、背中を押してくれるのは家族だ。「服がダサいと祖母に言われたり、姉にインスタの投稿の仕方を指導されたり、少々辛口ですがいつも応援してくれる。マネージャーがいっぱいいる感じ」とにっこり。「タイトルを獲ることより、今は自分がかっこいいと思うものを突き詰めたい」と世界を舞台に歩み続ける。
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