市内の保育園などにマスクを寄贈した「相馬工業」代表取締役を務める 相馬 純さん 纒出身 39歳
憧れの職「塗装業」に奮闘
○…新型コロナウイルス感染拡大を受け、マスクを求めて早朝から店舗に並ぶ人の姿を間近に見て「自分にできることはないか」と考えた。「幼少期にお世話になった保育園に恩返しがしたい。利用するお母さんや子どもたちに安心を届けたい」との思いから、アパレル業に携わる友人と協力して、マスクの製造に着手。市内の保育園などに寄贈した。
○…父親が立ち上げた塗装会社「相馬工業」の代表取締役を務める。幼少期の頃から現場で両親の仕事を手伝っていたといい、「当時はそれが当たり前。親の背中を見て育った。憧れの仕事だった」と懐かしむ。同社ロゴマークにも描かれる頭に巻いた「白い手拭い」と「口ひげ」がトレードマークで、現場作業から接客業までこなす。
○…塗装業界の「きつい、汚い、危険」のイメージを「共存・共栄、希望のある、かっこいい」の3Kに変えたいと、本業と同様にボランティア活動にも精力的に取り組む。「かっこいいと憧れて塗装業を志す若者を増やしたい」と長期的な展望を描く。2017年には塗装業者でつくるボランティア団体「塗魂(とうこん)ペインターズ」のメンバーとして、リトアニアに建つ「杉原千畝記念館」の修繕作業に参加。同国と平塚市の友好に一役買った。
○…国内外問わず、幅広くボランティアに取り組む一方、家庭内でのボランティアは消極的だ。そんな中「最近、週3回程度のゴミ出しができるようになった」と苦笑い。家では奥さんと一緒にいる時間を大切にするほどの愛妻家だ。「奥さんからもかっこいいと言われる夫でいたい」。仕事やボランティアに、困っている人のために汗を流しながら奔走する姿は、誰が見ても「かっこいい」。
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