平塚農業と商業高校が再編・統合され今年4月、新規開校した平塚農商高校(川島勝校長/達上ヶ丘10の10)。同校の初代同窓会長を務めるのが大辻昇さん(75)だ。
本来であれば4月に役員会が開かれ、正式に就任という運びだったが、新型コロナウイルスの影響により中止に。活動方針や年間計画も十分に定まらない中での船出となった。学校の主役である生徒たちが自宅待機を強いられたりするなか「早く日常が戻ってほしい。希望を持って入学してきた皆に思い切り高校生活を楽しんでほしい」と願う毎日を過ごす。
伊勢原市の農家に生まれた大辻さんは、130年以上の歴史を持つ平塚農業高校の卒業生。「生物や植物と触れ合いながら人間性を育む農業高校の指導者を目指そう」と、東京教育大学(現筑波大)農学部で学んだ後、教員となった。
1979年から18年間、母校で教鞭をとった。99年には教頭として戻り、同窓会の事務局長も長らく務めた。「学生時代と社会人時代を過ごした『平農』は、やはり私にとって愛着と誇りのある場所ですよ」。大辻さんはそう胸を張る。
平塚農商高校を「歴史ある最新の学校です」と紹介する大辻さんは、「郷土の未来を担う世代のサポートに尽力したい。あわせて平農や平商という学校があったことも次世代に伝えていけたら」と意気込んでいる。
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