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平塚・大磯・二宮・中井 社会

公開日:2020.06.04

フードバンクの依頼急増
コロナ影響で負担大きく

  • 市から提供された給食用の米の一部を倉庫に搬入するようす

 一般家庭や農家、企業から寄付された米や野菜などを、生活困窮者や児童養護施設、母子家庭へ無償で提供する市民団体「フードバンクひらつか」(大関めぐみ代表)への食品を求める声がコロナ以前に比べて急激に増えている。

 同団体では現在、感染リスクを下げるため高齢のスタッフは自宅待機とし、若手のみの少人数で配達や袋詰め等の活動を続けている。コロナウイルスによる休業要請などで雇止めにあったり、収入が減ったりした等の理由から、「食料を支援してほしい」という新規の問い合わせがこれまで月平均2件だったのに対し、5月は7日〜15日の間に10件と急増。行政を通して手続きを行い、継続支援している40世帯に加え、命をつなぐための緊急支援として臨時で食品を手配した。

 食品の配達などはボランティアの自家用車で行い、ガソリン代も個人が負担している。現在フードバンクの倉庫に使用している市内の3Kのアパートも、活動に賛同した不動産会社が厚意で無償提供しているもので、大関さんは「皆さんのご厚意でなんとか乗り切っている状態です。たとえ緊急事態宣言が解除されても、仕事を失った人がすぐ再就職できるわけではありません。今後も支援の需要は増え、ボランティアの負担も増える」と危惧している。

食品保管場所募る

 依頼が増えれば、その分食品も必要になる。28日、市内小学校の休校に伴い消費されずにいた給食用の米2890kgが市から寄付されるなどありがたい動きもあるが、その一方で同団体を悩ませたのが保管場所についてだ。大関さんは「調理器具の有無に限らず食べられる缶詰など、賞味期限が長いものはいくらあっても重宝します。ですが保管場所がないことで、寄付を受け入れられないケースもあった」ともどかしい心情を吐露する。

 そこで同団体は食品を保管するための空き部屋を提供してくれる人を募っている。立ち合いなどせずに同団体が自由に出し入れできる、一時的な駐車スペースがある、衛生的に保管できる等が望ましいという。

(問)同団体ホームページ【URL】http://foodbank-hiratsuka.com/

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