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駄菓子店に子どもの声 「まめぶん」 10年ぶりに開店

文化

掲載号:2021年4月8日号

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再開初日は昔を懐かしむ多くの人々でにぎわった
再開初日は昔を懐かしむ多くの人々でにぎわった

 「順子さん久しぶり」「きなこ棒懐かしい」。オープン初日に詰めかけた、当時の常連客の声でにぎわう店内。幸町の「駄菓子屋まめぶん」(鈴木順子店長)が4月3日、休業から10年の時を経て営業を再開した。

 順子さんの祖父が大正末期に興した「豆文商店」が前身。母の美津子さん(85)と切り盛りし、近所の小・中学生の憩いの場となっていたが、美津子さんが体調を崩したことを機に店を閉じた。子どもたちと「子育てが一段落したら再開するよ」と約束して。

 今年に入り再開を決めた時、「駄菓子屋は儲からない」と反対したのが美津子さん。しかし順子さんの「80年以上続く看板を残したい。活気のあった通りを子どもたちの声で元気にしたい」との想いを聞き入れ、気が付けば美津子さんが開店を一番楽しみにしていた。一時はガレージとなっていたが、昔と同じ場所に暖簾を下げた。

「みんな私の子ども」

 地元の同級生と一緒に訪れた佐々木明音さん(26)。中学生の時、友人とほぼ毎日放課後に通い、中には順子さんに恋愛相談をする人も。仲間内で作り、順子さんが保存していた”好きな駄菓子ランキング”を手に「今では大人買いできるね」と顔を綻ばせる。

 子ども2人を連れて顔を見せた順子さんの姪・金子さくらさん(33)は、「順子さんと駄菓子に育てられた。当時から楽しそうに働く順子さんを見て自分もいつか後を継ぎたいと思っていた」と懐かしむ。

 順子さんは「店に来てくれた子たちはみんな私の子ども。その子どもの子ども、100人の孫が来てくれるまでやめられない」と楽し気な横顔を見せた。

昔ながらの駄菓子店を再現
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