東海大学湘南キャンパスで4月2日、2021年度入学式が挙行された。新型コロナ感染拡大の影響で入学式が開催できずにいた2年次生と今年度新入生約8千人が参加し、時間や会場を分けて実施。夕方には歓迎の花火1800発が打ち上げられ、キャンパス内は学生たちの拍手や歓声でにぎわった。
今年1月、行事ができなかった2年生と新入生のために何かできないかと、大学職員13人で2年生と新入生のための企画チームを結成した。
広報や総務、施設管理など課を超えて意見を出し合い、密を避けて実施できる入学式の形を模索。広い構内を生かし、屋外ブース形式でサークル勧誘などを行ったほか、大学から学生への祝福のメッセージとして、建学祭最終日の定番だった花火の打ち上げを決めた。緊急事態宣言中でも開催できるよう定員率などを検証し、サッカー場やラグビー場など学部ごとに花火観覧場所を分散させるなど工夫した。
広報担当の佐藤友信さん(33)は「僕自身、大学OBでキャンパスには楽しい思い出がある。2年生にも新入生にも、大学はみんなを歓迎しているよと伝えたかった」と話し、入学式当日、笑顔で会話する学生たちに感無量の様子だった。
健康学部1年の香取遥さんと政治経済学部1年の岸本梨央奈さんは、入学式の際に席が隣だった縁で二人で花火を見ることに。香取さんは「県外から来ているので入学式があってよかった。オンラインだと心細かったと思う。楽しく充実した毎日を過ごせそうです」とはにかんだ。
同大では昨年度、入学式や建学祭などの行事が中止となったほか、春学期には入構禁止となり、遠隔授業が実施された。秋学期からは一部対面授業も行われたが、コロナ前のように通路を埋め尽くすほどの学生でにぎわうキャンパスを見られなかった。
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