城所の環境向上協力隊(松井孝城代表)が7月、城所の大住中学校付近に「田んぼのビオトープ」を造成した。現在トンボが卵を産みヤゴが観察でき、生物の生息地として機能してきているという。
農林水産省の「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する事業」の援助を受け今年7月に実験的に設置。田んぼの用水は相模川からきており、田植えから稲刈りまでの間に水が引かれるが、冬には用水を止めるため生物の生息地が失われる。ビオトープの設置によって生物の越冬、繁殖に加え、カルガモやシラサギなどの野鳥の餌や休息の場を確保。水辺にハスやハナショウブなどを植えて景観を整備し、城所の自然豊かな景観を形成することを目指す。また、同団体は大住中周辺の水路や水たまりに生息する生き物の調査をしており、その活動にも生かせるよう環境整備を進める。
自然を学ぶ拠点として機能
城所の観光向上協力隊は2011年に設立され、今年で10年目を迎える。地域のボランティアで構成され、これまで城所を拠点に農地周辺の路肩工事や、藍やソバを栽培し染物や麺の手打ち体験を開催するなど、地域のネットワークを生かし活動してきた。
松井代表は「地域の人が協力してできた場所なので、多くの人に知ってもらいたい。今後水路も整備しよりよい環境にしていけたら」と笑顔で話した。
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