著書に『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』などがあるライターの今一生さんが中心となり各地で開催している「子ども虐待防止策イベント」が11月20日、平塚駅前シェアスペースグリーンで開催された。
当日は虐待経験者の人の手記の朗読のほか、虐待の基礎知識解説、新しい防止策の議論などを実施。参加した政治家や市民約30人が耳を傾けた。
虐待させない仕組み整備を
今さんは講演の中で、虐待を減らせない理由に「国は虐待通告ダイヤル189(いちはやく)の普及ばかりに投資してきた。そもそも親に子どもを虐待させない仕組みを作ってこなかった」と指摘。18年の統計では、全国の児童相談所が対応した虐待相談15万9838件のうち、一時保護された件数は2万4864件にとどまることから、「児相に相談しても8割以上は保護されない。虐待を見つける件数を増やしても、救えるとは限らない」と訴えた。
今さんは、虐待経験者からヒアリングした『新しい虐待防止策』を提示。「虐待・子どもの人権・親権について、学校で児童・親・教師が学べる機会を作って」「父母による親権の独占をやめ、子どもが親権者を選択・排除できるようにして」「家・学校・児相ではない『安心できる場所』を増やして」など、虐待をさせない観点から提案した。
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