平塚商工会議所青年部の新会長に就任した 水島 聡子さん 土屋在住 44歳
青年部のあるべき姿へ
○…「100名100企業のネットワークで、影響力と元気のある団体になろう」。平塚商工会議所青年部の通常会員総会で、現役やOB会員らを前にそう訴えた。女性会長は30年以上の歴史の中で2人目。「取り戻す」を意味するRegainをスローガンに、「コロナ禍であっても青年部のあるべき姿を取り戻したい」と語る。
○…38歳で入会し、湘南ひらつか七夕まつりや小学生駅伝競走大会などの事業に関わることで、会員同士が絆を深める姿にやりがいを感じた。今年度の目標は、初の女性会長が就任した2013年度に実施した「ひらつかYEGまつり」の開催。周りからは『女性会長は祭り好きだな』と笑われたが、「コロナ禍で交流が難しい会員同士がつながるきっかけにもなると思う」と、実現への思いは強い。
○…大学在学中に栄養士の資格を取り、20代の頃は縁あって東海大学野球部の寮で部員の胃袋を支えた。「さとこ姉(ねえ)」の愛称で寮母のように慕われ、「技術的なことは分からないけれど、就職や社会人として生きるためのアドバイスならできるから」と悩み相談にも耳を傾け、精神的な支柱としてエールを送った。
○…農家だった父が転業したコンビニ経営を継ぎ、5店舗の統括店長を務める。「父の代から義理人情の会社。従業員同士が家族のような存在として仕事ができる環境を整えたい」と、経営者としての矜持を胸に抱く。過去には誤発注で100個の弁当が届くなど「注文は大の苦手」と頭をかくが、事情を知った青年部の先輩会員が協力してわずか3時間で完売。”偉くなっても頭を下げろ――”。少女時代、農作業で忙しい両親に代わり面倒を見てくれた祖母の金言が身に染みた。
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