大磯海水浴場で監視リーダーを務める 田中 政也さん 真田在住 21歳
未然防止で海の安全守る
○…3年ぶりに開設された大磯海水浴場で、ライフセーバーのリーダーを務める。海水浴客はまだ少ないが「子どもたちが夏休みに入るこれからが本番」と気を引き締める。監視台の上から全体を把握し、状況に応じてメンバーのポジション変更や有事の対応などの指揮を執るのがリーダーの務め。「いつ何が起こるかわからない。メンバー構成などを考えながら、常に有事のシミュレーションをしている。目標は無事故で夏を終えること」と日に焼けた精悍な笑顔で抱負を語った。
○…千葉県出身。3歳から水泳を始めたが、中耳炎を患い4年ほどで退会。以来、水泳からは遠ざかり、高校卒業までサッカーに情熱を注いだ。東海大学で先輩からライフセービングに誘われ、「大学でも体を動かしたい、新しいことを始めたい」という思いや、海で見たライフセーバーにあこがれもあったが、練習量の多さにためらっていたところ、「これまでせっかく運動をしてきたのだから、大学でもやってみたら」という両親の言葉に背中を押されて入部を決めた。
○…切磋琢磨する仲間との出会いや日々の努力もあり、昨年は全日本選手権と学生選手権のビーチスプリント競技で優勝。「練習はきついが、スキルを高めることが人命救助にもつながるところが他のスポーツと違う」とやりがいを感じている。来場者へまめに声をかけることで、事故を未然に防ぐのが大磯流の監視体制。「先人が培ってきた伝統を、しっかりと後輩に受け継ぎたい」
○…週に1度、閉場後の訓練をなくして、メンバーのリフレッシュデーにしている。「みんなで食事や温泉に行って親睦を深めている。これで次の日からも頑張れる」。車好きで、卒業後は自動車販売の道へ。
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