三味線バンド「The Shamisenists」として初開催の「平塚万博」に出演する 寂空(JACK)さん(本名:松本佳久) 平塚市出身 37歳
三味線ロック 世界を股に
○…エレキ三味線奏者にして、3人組三味線ロックバンド「The Shamisenists」のリーダー。東京を拠点に、寺社仏閣での演奏からフランスツアーまで世界を股にかける。11月3日に初開催される伝統芸能と音楽の祭典「平塚万博」に向け、「平塚の魅力が詰まった、観客をあっと驚かせるパフォーマンスを届けます」と熱を込める。
○…静岡生まれの湘南育ち。日本ハムに勤務していた父の影響で、崇善小、江陽中と野球に打ち込んだ。中学3年でギターと出合い、一転バンドの虜に。当時の平塚商業高校卒業間際、担任に「音楽で世界に挑戦する」と一言。「日本のアイデンティティーとは何か」と考えた時に手に取ったのが、民謡歌手の祖母のもとで耳馴染みのあった三味線だった。
○…20歳で上京し、全国を路上ライブで巡り下積みを重ねた。その日の生活費が入った投げ銭箱を紛失し途方に暮れることもあったが、テノール歌手・秋川雅史さんの前座で初の大舞台に立ったことを契機に、確かな手応えをつかんだ。その後、三味線ベースの谷川祐司さんとバンドを結成、平塚出身のドラム・笹本恭平さんが加入し現在の形に。近年では2019年のラグビーW杯式典での演奏や、21年の米大手レーベル主催のオーディションで世界デビューが決定するなど、躍進を続けている。
○…「忙しさにかまけてなかなか地元に帰る機会がなかった」と振り返る。この10月には草野球で20年ぶりにユニフォームを身にまとい、平塚球場のグラウンドを踏んだ。「いい意味で音楽を忘れられた素敵な時間でした」とにこり。平塚万博に臨んで「音楽シーンを盛り上げることで、地元に恩返しができたら」と思いを語った。
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