神奈川県は11月9日、2022年度「神奈川の名工(神奈川県卓越技能者)」を発表し、平塚市から有限会社渡部左官工業所(西八幡)の渡部久雄さん(63)が選ばれた。
渡部さんは、かながわ技能フェスティバルの競技委員や技能インストラクターとして技能水準の向上に取り組むとともに、県左官業組合連合会副会長を務めるなど、業界の発展に貢献してきたことが評価された。渡部さんは「自分がいただいていいのか。組合が推薦してくれたので感謝の気持ちでいっぱい」と受賞の喜びを話す。
同社は1963年に父・弘さんが設立。学校やマンションなどの壁や床等の工事を中心に手がけてきた。渡部さんは21歳で家業に入り、「昔は休日もないほど忙しく、仕事に追われる日々だった。今は漆喰塗りが減りクロスになったので、一般住宅の仕事が減ったね。でも、その分丁寧な仕事ができるようになった。最近やっとまともにできるようになったと感じる」としみじみと話す。
左官職人になって40年以上。渡部さんは「車で走っているときに自分が手がけた建物を見つけると、昔のことを思い出してうれしくなるね」と仕事の魅力を話した。
卓越技能者は、その技能に係わる職業に25年以上従事していて45歳以上の人が対象。今回は県内から26人が受賞している。
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