平塚柔道協会(奥山晴治会長)出身の大谷康太さん(35)が、1月に開催された「第22回全日本マスターズレスリング選手権大会」の男子マスターズの部デヴィジョンA(35歳〜40歳)の58kg級に初出場し、優勝を果たした。大谷さんは10月にギリシャで行われる世界大会に出場する。
35歳以上の選手が年齢・階級別に参加する同大会。新型コロナの影響で中止となっていたが、3年ぶりに開催された。腰から下を攻防に用いないグレコローマンスタイルを専門とする大谷さんは、部門が限られていたため、制限のないフリースタイルに出場した。
同大会は2分2ラウンド制。1試合目では学生時代に負け越したフリー専門の選手と対戦。お互い攻めきれず膠着状態が続くも、相手にプレッシャーをかけ続け、後半に相手のタックルを返しポイントを得る。そのまま隙を見せず判定勝ちを収めた。
続く決勝では同大会での優勝経験のある選手と対戦。前半は有利なマットの中心からプレッシャーをかけ続ける。後半、アタックからバックを取り、寝技で加点を重ねる。焦った相手の猛攻を耐え抜き、勝利を掴んだ。大谷さんは「高校時代から練習試合で度々対戦し、超えられない壁だと思っていた相手。勝てて感慨深い」と振り返る。
恩師のすすめで柔道から転向
中学から柔道を始めた大谷さん。浜岳中3年のとき、柔道部顧問として恩師・真田州二郎さんに出会った。大谷さんは急成長を遂げるが、「軽い体重はレスリング向き。スタミナもレスリングでこそ活かせるのでは」と考えた真田さんのすすめでレスリングに転向。そこから高校・大学とレスリングに打ち込んだ。
ジュニア世代では日本代表として海外派遣を経験。2019年には国内の2大大会の一つとも言われる全日本選抜選手権大会で3位入賞を果たすなど活躍を続けている。
現在は秦野総合高校で体育教諭を務める。秦野に住み始めた3年ほど前から、再び平塚柔道協会の練習にも参加するようになった。10月の世界大会を見据え、「今後、指導者としての道に進む上で、自分もまだまだ技を吸収し、腕を磨いていきたい」と前を向いた。
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