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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2023.03.09

『アクリル画作品展〜大人の絵本の為の原画展〜』を開催する
若林 薫さん
浅間町在住 69歳

絵本で思い伝えたい

 ○…画家としてこれまで多くの大型作品を手がけてきたが、ある日成人した娘から「絵本を描いてほしい」と言われたことがきっかけで、絵本作りにも力を入れるようになった。3月13日までGallery Amas(錦町)で開催されている「若林薫アクリル画作品展〜大人の絵本の為の原画展〜」では、絵本の発想の元となる原画を展示する。

 ○…大分県生まれ。小学4年生の時に絵画の賞をもらったこともあり、幼いころから絵に興味があった。初めて画家を目指したいと思ったのは、14歳の時。ゴッホの作品『悲しみ』を見て衝撃を受け、模倣をしつつ、自分なりに油絵作品に仕上げた。「父から画家を仕事にする大変さを指摘され、大学卒業後はインテリアや建築関係の仕事をしていました。でも諦めきれず、社会人1年目に銀座で個展を開いたんです。手応えがあったので、思い切って会社を辞めました」と振り返る。

 ○…退職と同時期に結婚。長女も生まれた。「妻は『ものを作っている人が好きだから』とずっと応援してくれている」とほほ笑む。2人の娘も、両親の影響を受けて絵画などの芸術作品を制作しているという。画家の仕事だけではなく、画材店やギャラリー、絵画教室も開き、幅広い年代に絵の魅力を伝えている。「大和市に住んでいた時、地元の画材店のオーナーがノウハウを教えてくれたんだ」と懐かしむ。

 ○…描く作品のテーマは「生老病死」。「人生には喜びもあれば悲しみもある。ただ、観る人に理解してもらえないと意味がない。よく周りの人から、作品が分かりづらいと言われることが多い。絵本の分かりやすさを生かして作品の魅力を伝えていきたい」とこれからの意欲を語った。

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