平塚・大磯・二宮・中井 社会
公開日:2023.05.25
繁殖期で神経質に
威嚇、襲撃――6月ピーク
春から夏にかけては、カラスが人を襲う被害が増えるとされる。繁殖期で凶暴になることが原因といわれており、中でもひなの子育てシーズンとなる6月は親ガラスが一層神経質になるという。平塚市では、市内の公園にカラスの威嚇行動に対する注意喚起の看板を設置。被害から身を守るための方法を呼び掛けている。
公園を管理する市みどり公園・水辺課によると、6月はカラスのひなが巣立ちに向けて道端を歩いたり、飛ぶ練習をしたりするようになる。親ガラスはひなを守るため神経質になるので、人間に対する威嚇や攻撃を行う危険性が増すという。
「毎年、カラスの巣を撤去してほしいという市民からの依頼が多くある」と話すのは、同課の山口力也さん。しかし鳥獣保護管理法により、巣に卵やひながいる場合はむやみに撤去することはできないという。
保育園も困惑
カラスによる威嚇行動は、街なかで発生するケースも多い。市内のある保育園では、園舎目の前の公園で営巣しているカラスがおり、登降園時に注意を促しているものの「この時期は毎年、園児と保護者が威嚇され、みんな怖がっている」(園長)という。
身を守るには
カラスは人間の顔を覚えるとされ、一度でも巣や子ガラスを見つめる、石を投げる、棒を振り上げるなどの行動をすると威嚇の対象になる恐れがある。威嚇方法の多くは、低空で真横を通り過ぎるか、両足を使って頭を蹴るというものだ。
同課の山口さんは「巣のある場所に近づかないのが一番。どうしても通らなければいけないときは、傘をさす、帽子を被る、両腕を真っ直ぐ上げるなどの対策が効果的」と説明する。また、カラスが低い場所を飛んでいたり、「カアカアカア」と繰り返し早く大きな声で鳴いていたりする場合は、速やかにその場を離れることが大切という。
山口さんは「稀に子どもが傷付けられたという事例もある。その場合は、巣の撤去や枝の剪定を行うので相談してほしい」と呼び掛ける。一方で、「カラスも生きるために必死。人間側が対策をすることで、うまく共存する必要もある」と話している。
6月は、親ガラスが子どもに餌の取り方を教える時期でもあり、ごみ集積所のごみがカラスによって荒らされる被害も増える。後編では、カラスとごみ問題について取り上げる。
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