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平塚・大磯・二宮・中井 社会

公開日:2023.09.07

「主」不在の飼育柵は――?
カピバラ「カッピー」天国へ

  • カッピーの展示コーナー

 藤沢市の個人宅から逃げ出して湘南地域を転々とし、平塚市総合公園のふれあい動物園に引き取られたカピバラ「カッピー」が、8月17日に死亡した。「放浪カピバラ」として話題を集め、昨年4月の公開後は一躍人気者となったカッピー。8月下旬に記者が動物園を訪れると、「主」不在の飼育柵にはもの寂しさが漂っていた。

 園内の管理事務所横の広さ30平方メートルほどのカッピー専用の展示コーナー。温水の出る浴槽や暖房機付きの小屋が備わるなど、カッピーが快適に暮らしたであろう姿が目に浮かぶ。カピバラは跳躍力があるため、高さ1m以上の脱走防止フェンスが設置されている。

 市はカッピーを飼育するため、約500万円の予算を投じている。事業費には、元市民の2人から「動物園のために使ってほしい」と寄付された2000万円の一部を充てた。

「より良い活用法を」

 カッピーのためにしつらえた展示コーナーは、今後どのように使われるのか。市総合公園課の担当者に聞くと、「現時点では未定だが、より良い活用方法を考えていきたい」といい、「カッピーがいなくなってしまったのは寂しい」と残念そうだった。

 展示スペースの前には9月3日まで献花台が設置され、来園者が花や手紙などを手向けた。同課にも訃報を知った市民などから悲しみの声が寄せられているという。

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