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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2023.09.28

平塚万博を主催する株式会社アオクリの代表取締役を務める
青山 敏和さん
中原在住 57歳

有言実行、平塚を盛り上げる

 ○…昨年秋、伝統芸能と音楽の祭典「平塚万博」を初主催。クリーニングやリフォームを手掛ける株式会社アオクリを一代で築いた手腕で、畑違いのイベント興行をも切り回す。10月1日の2度目の開催を控え、「今年のテーマは”一期一会”。お客様やアーティスト、一瞬一瞬の出会いを大切にしたい」と思いを込める。

 ○…北海道出身。アイスホッケーに打ち込み、プロを目指すほど熱中していたが、中学1年の時家庭の事情で上京。中学卒業後は自動車整備や大工の仕事に就き、21歳で平塚に移り住んだ。人材派遣会社に勤め、26歳で独立。2年ほど飲食店を経営した後、ハウスクリーニング業を営む兄の元で修業し、28歳で自分の会社を持った。「やっと軌道に乗ったと思ったら今度はリーマンショック。休まる時がないね」と波乱万丈の人生を振り返る。

 ○…2022年、交流のあった舞踊女形の市川千代若さんやエレキ三味線奏者のJACKさんの応援で、社員を伴い静岡のライブを観戦。打ち上げの場でアーティストたちのコロナ禍での窮状を聞き、イベントの開催を決めた。「お酒の勢いもあったかも。でも一度言ったからにはやるしかない」。すぐに会場を押さえ、その年の11月には平塚万博を初開催。中央公民館の客席を700人の歓声で埋めた。

 ○…今年の会場はひらしん平塚文化芸術ホールの1200席。妻が営む東中原のホルモン店の飲み友達には「青ちゃん」の愛称で親しまれながら、交流のある店を一軒一軒回って手配りでイベントの周知を図る。「人気のある人を呼べば集客も楽かもしれない。でも当初のメンバーが活躍してほしいという思いが一番。平塚が音楽で盛り上がってくれたら」

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