金目川の環境を調査する金目川水系流域ネットワーク(柳川三郎代表)に対して、(公財)ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞が贈られた。11月8日、東京国際フォーラムで表彰式が行われた。
同財団はより豊かな生活の実現と国際相互理解の促進に寄与するため、さまざなま奉仕団体を表彰し援助事業を実施している。
今年、社会ボランティア賞を受賞した全国28団体のうち、県内で唯一、同団体が選ばれた。柳川会長は「全国規模の表彰は初めて。会員たちが自分を顧みず尽くしてくれたおかげ」と感謝をにじませる。
子どもたちへつなぐ
ごみだらけの川を恵み豊かな川に復活させることを目的に、2001年に地域住民と神奈川県が協同で活動を始めた同団体。開始から3年で行政は撤退したが、水質や水温調査、生物調査を20年近く継続してきた。
夏には「生き物観察会」を開催し、地域の子どもたちを招いて、川辺の魚類や甲殻類などを解説。市内小学校での出前授業も実施している。
また、会報『せせらぎ通信』の発行、神奈川工科大学主催の市民水温フォーラムでの調査発表、東海大学人間環境学科の北野忠教授と協働して金目川の生物をまとめた冊子を発行するなど、活動は多岐にわたる。
現在会員は50代から80代までの46人。今年3月、柳川会長はがんで1カ月ほど入院したが、「まったく気力は萎えていない」と笑顔を見せる。「周囲の人々や妻の力を借りて、まだまだ後世へ自然の大切さを伝えていかなければならない」と前を向いた。
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