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平塚・大磯・二宮・中井 社会

公開日:2023.12.07

読書感想文コンクール
6年連続入賞果たす
中原小の熊沢さん

  • 賞状を持つ熊沢さん

 第69回青少年読書感想文コンクール平塚地区審査会の表彰式が11月29日に行われ、中原小学校6年の熊沢優希那さんが小学校高学年の部自由図書区分で優秀賞を受賞。6年連続で入賞した。

 熊沢さんが題材に選んだ『夏の庭―The Friends』(新潮文庫)は、小学6年生の主人公3人が、死への興味から一人の老人の観察を始める中で次第に交流を深めていく物語。ある時、少年たちが息を引き取った老人を見つける展開に、熊沢さんは昨年夏に祖母を亡くした自身の体験を重ね合わせた。

 「視点を変えると気付けることがある」ということも物語から学んだという熊沢さんは、「自分次第で変わること」をテーマに原稿用紙3枚分の感想文を書き上げた。1年生のころから入賞を続ける中で、「周りから入賞するのが当たり前と思われていたので、プレッシャーがあった。結果を出せてほっとした」と笑顔を見せる。

 「文章を書く時、どの言葉を選べば読む人に伝わるか考え抜いた。『声をふり絞る』と『声を絞り出す』は似ているようで反対の意味だと知り、発見もあった」。言葉の奥深さに魅了された熊沢さんは、これからも語彙力を鍛え続けるつもりだ。

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