平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2023.12.07
個展「あいはら勇 もうひとつの顔展」を開催する
相原 勇さん
四之宮在住 83歳
最初で最後の油絵展に
○…絵の具を使わず、枯れ葉や古紙など「人がいらないと感じるもの」を素材にする植彩画を制作し、数々の展覧会で見る者を魅了してきた。12月7日(木)〜12日(火)に元麻布ギャラリー平塚で開催される個展では、自身が得意としてきた植彩画から着想を得て描いてきた油絵を、「もうひとつの顔」というテーマで披露する。
○…油絵を趣味としていた兄の影響で、中学生の時に絵画に興味を持ったとはいえ、本格的な創作活動にのめり込んだのは60歳の定年退職後だ。「やるからには、他の人がやっていないことがしたかった。物を大切にしたいという思いがあったから、植物や廃材を使うことを決めた」と振り返る。平塚市展・市長賞や東京で開催された展覧会で賞を受賞したり、全国放送のラジオやテレビでも取り上げられたりした。
○…しかし植彩画だけでなく、油絵制作も同時進行で取り組んでいた。今回の個展は「油絵への挑戦と断捨離が目的。最初で最後の油絵展になる」といい、「80代になって体の不調を感じ始めてから、私物の処分を考えるようになった。同時に病気が見つかったことが決め手」と吐露。「油絵は大型の作品が多い。来場してくれたら自由に持ち帰ってほしい。販売が目的ではないんです」と優しく話す。
○…会場には、地元平塚の風景を描いた作品などが並ぶ。「植彩画は描くとき足りない色がある。油絵でも、もともと考えていた1色を無くしたらおもしろいと思い取り入れた」。今後については「植彩画の制作や展示はまだ開催するつもり。平塚市や秦野市では絵手紙の教室などを主宰しているので、仲間とゆっくり楽しんでいきたい」と自身のペースで創作を続ける。
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