平塚・大磯・二宮・中井 社会
公開日:2024.02.01
平塚市
「来たれ人材」ポスターでPR
若手職員 採用活動に一役
平塚市は、職員採用試験の応募者数増加や内定辞退を減らすため、若手職員によるプロジェクトチームを立ち上げた。若者受けしそうなポスターや動画を作成し、市役所の仕事をアピール。市職員課は「平塚市や働く職員の魅力を出すことで、他市と差別化を図りたい」と話している。
市によると、2023年度の採用試験で内定を出した44人中、半数近い21人から辞退の申し出があった。今年度も、内定者3人のうち2人が辞退したという。
辞退理由の多くは、民間企業や都内など他自治体への採用が決まったことだった。ここ数年の辞退者数は多い年でも10人ほどだったが、「今年度は特にそういった傾向が見られ、非常に大きな危機感を持っている」と同課。市職員として働くことに関心を持つ人材を募るため、採用一・二年目の女性職員を指名してプロジェクトチームを立ち上げることにした。
手始めにチームが取り組んだのが、職員採用ポスターの制作だ。
「どんな仕事をしているか分からない」「単調な事務仕事ばかりでつまらなそう」といった声が若手職員から上がったことを受け、職員の写真を指名手配風に並べ、仕事内容を「コンサルタント」「インフルエンサー」「イベントプランナー」などと紹介するデザインを考案。二次元コードを読み取ると、職員の仕事を紹介する動画が見られる工夫も盛り込んだ。
プロジェクトと並行し、市でも来年の採用活動から試験内容を見直す方針だ。これまで別々だった教養試験とグループワークを一本化して人物重視の採用を強化。面接試験などを一部省略して合格までの期間を1カ月ほど短縮し、受験しやすくするという。
落合克宏市長は「平塚が目指す持続可能な魅力あるまちづくりが軌道に乗ってきている中で、そういうまちづくりを一緒に頑張ってもらえるような若い世代に来てもらえればありがたい」と話した。
ポスターは約800枚を製作し、市内の公共施設や商業施設に掲出する。
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