平塚市は、若者に対する奨学金の返済支援について、5月20日から申請を受け付ける。大学などを卒業し、条件を満たす人に年間10万円を上限に最大5年間補助を継続。若者世代の経済的負担を軽減することで、定住促進や結婚、出産への不安解消につなげる。
申請、5月20日から
補助対象となるのは、大学などを卒業し、今年1月1日時点で市の住民基本台帳に記録されている29歳以下(2025年3月末時点)の市民。5年以上の定住意思や、市内企業で常勤もしくは自営業者が条件となる。
1年間に返済した奨学金の2分の1(上限10万円)の範囲で、最長5年間、最大50万円を補助する。同様の制度は近隣自治体では初の取り組みという。募集は先着100人に限定し、公務員は対象外とした。
市は国勢調査やアンケートなどをもとに、市内で奨学金を受給している人数を約4400人と推計。うち800人ほどが補助の対象になると予測している。
少子化抑制の一手に
奨学金の返済制度を導入する背景には、若者への経済支援を通して希望する結婚や妊娠、出産をかなえるねらいがある。
市が今年度から8年間を計画期間として策定した「総合計画」では、子どもを育む環境づくりに向けた施策に注力。今年度の当初予算でも、奨学金の返済支援をはじめ特定不妊治療費の助成、父親の育休に対する応援金など、少子化の抑制に向けた予算計上が目立った。
認定申請は5月20日から6月14日まで。認定者は25年1月16日から2月15日の間に交付申請を行い、決定後に支援金が付与される予定。
詳細は市ホームページまたは市青少年課【電話】0463・71・5950。
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