今年8月に終戦から80年を迎える。空襲に見舞われた平塚市は、核兵器廃絶平和都市宣言から40年の節目も合わせて、平和意識の向上を図るため、2月20日に「アンネのバラ」を八幡山公園洋館前のバラ園に植樹した。
バラは『アンネの日記』の著者、アンネ・フランクを偲んで名付けられ、平和を願うシンボルとされている。海軍火薬廠内の集会所としても使われていた同館で平和の大切さ、尊さを伝えるため植えられた。
式に出席した落合克宏市長は「アンネのバラが平和への願いを乗せて、末永く、多くの市民に愛されるよう願っています」とあいさつし、参加者らと一緒に木の根に土をかぶせた。市民広島派遣参加者代表として親子で参加した高梨香帆さん(中学3年)は「今日を機に、平和のためにできることをもっと考えたい」と思いを話した。
式典には、落合市長や高梨さん親子のほかに、八幡山の洋館の袴田明典館長、I LOVE PEACE事業運営委員会の眞田晃子委員長、今井高司副市長が出席した。バラは5月と秋頃に2回咲き、赤色のつぼみからオレンジ色のきれいな花を咲かせるという。
命の尊さ考える年
これまでにも平和推進事業の一環として、市民の広島派遣や「原爆被爆体験をきく会」などを行ってきた同市は、節目の今年、平和慰霊塔の再整備や平和都市宣言板の設置のほか、市民平和の夕べなどの平和記念事業を開催し、1年を通して市民の平和意識の向上を図る。落合市長は「今年1年は特に平和の大切さ、尊さを考えていきたい」と思いを語った。
![]() オレンジ色に咲いたアンネのバラ=提供写真
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