5月15日からひらしん平塚文化芸術ホールでアート企画展を開く 内田 尚子さん 平塚市札場町在住 79歳
自由な絵で生涯彩る
○…アクリル樹脂を使った絵具で描いた蝶や、キャベツから発想を得た独創的な絵など、約20点を出展する。大きいもので縦横160cmを超える作品の数々は、色の濃淡や質感の表現などで、自由自在な世界観を作り出す。「抽象画の中にもリアルを入れること」にこだわりを持ち、個性あふれる絵が見る人を引きこむ。「アクリル画を知らない人にも知ってほしい気軽に立ち寄ってください。」と呼びかける。
○…平塚市出身で、幼い頃から絵を描くことが好きだった。小学校の授業で先生から褒められたことをきっかけに、デザインに興味を持った。専門的に学ぶため横浜の高校に通い、卒業後に就職した会社では、宣伝部として製品のデザインなどで力を発揮。34歳のときに初めて個展を開いて以降、多くの作品を生み出し、高い評価を得てきた。「一度描いても消したり、描き直せる自由なところが性格に合っている」と明るく笑う。
○…作品制作に勤しみながらも「人の絵を見ることで元気が出る」と美術館に足を運んだり、音楽を聴き、芸術感覚を養う。海や川、花などの自然を見るときも「身近な物の中に絵のヒントが潜んでいるんです」と常にアンテナを張っている。今年傘寿を迎えるが、若者に負けない活力は、普段からの健康意識を高く持つこと。5年前から美姿勢体操を続け、食事、睡眠にも気を使う。「できるだけ長く絵を描き続けられるように」とほほ笑む。
○…過去には平塚市美術会協会会長も務め、地域の芸術文化の発展に貢献してきた。「絵を描き始めてから60年。あっという間でした」と振り返る。「準備が大変だけれど、個展をあと1回は開きたい」と制作意欲は尽きない。
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