平塚・大磯・二宮・中井 コラム
公開日:2025.08.01
ベルマガ通信
止まらない失点、背水の陣
J1第21節vs 浦和レッズ 湘南 1-4 浦和
前節の今季初の3得点、それまで負けや引き分けでは、暗く声の小さい山口智監督が少し力強さを感じたように思えた会見。現実的に今季も残留争いに突入した湘南ベルマーレですが、明るい兆しが見えたものだと思っていました。
しかし、未消化だったアウェイ浦和レッズ戦は、それをぶち壊すかのような結果。1回はVARで取り消されるも実質3連続でコーナーキックから失点。後半もスローインからの失点とカウンターの1対1を決められ、4失点。唯一の明るい話題は、アルビレックス新潟から新加入の太田修介選手が2戦目で湘南での初得点。チームは、この3試合で11失点という深刻な状態です。同じく新加入のゴールキーパー、ポープ・ウィリアム選手は試合後に茫然自失ながら押し出すように言葉を絞り出していました。
例年も勝てない時期はありましたが、調べてみました。2022年は3月頭から4月半ばで2分5敗。2023年は4月頭から7月半ばまで、6月頭の天皇杯勝利を除くと6分11敗。2024年は3月頭から5月頭まで4分6敗。
今季は6月半ばから現在までの2分4敗と勝てない時期は短く見えます。しかし、直近の勝利は天皇杯やルヴァンカップで、J1リーグは5月半ばから3カ月近く勝てていません。何より例年より消化試合数が早く、残り14試合です。幸い、まだギリギリ残留圏内の17位ですが、降格圏との勝ち点差は3、得失点は最下位新潟と同じマイナス17。
これまではお尻に火がつきそうになったら何とかなっていましたが、いよいよ火が付いてしまったのかもしれません。7月末にして背水の陣となっています。(ベルマガ編集長 有坂玲)
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