平塚・大磯・二宮・中井 文化
公開日:2025.09.19
地域史研究細井さん
大数珠に見る 昔の二宮
10月4日 ゲンコミで講座も
二宮町二宮在住で、地域史を研究している細井守さん(68)が10月4日(土)、県営なのはなハイツコミュニティルーム(百合が丘3の6)でゲンコミ生涯学習連続講座「百万遍念仏の大数珠(知足寺)調査から見えてきた江戸末の二宮〈序論〉」を実施する。午前10時〜正午。参加費500円で定員40人。元気なコミュニティ協議会生涯学習部会主催。
奉納されている大数珠は全長約28m、直径5〜7cmの木製の楕円形の数珠が1273個連なっている。知足寺が毎年10月に行う「百万遍念仏講」の際、使用されるもので信徒が念仏を唱えながら大数珠を回すという。
細井さんは一昨年の春、毎朝5時に鐘を鳴らす同寺に興味を持ち参拝。「とてもいい雰囲気のお寺で、本堂をお参りさせてもらった時に大数珠を見つけ、珍しいと思った」と話す。二宮町の学芸員と共に、数珠一つ一つに彫刻されている文字について調べ始めた。
大数珠が奉納されたのは安政4(1857)年。中里村(二宮)の水嶋半左門が世話人となり、寄進者は二宮はもちろん、大磯や厚木の商人、平塚の須賀や小田原の早川の漁業関係者、品川の水茶屋にまで及ぶ。近隣になるほど個人での寄進が多く、中には1人で9つの数珠を奉納した人も。小田原などは「念仏講中」といった団体名が刻まれている。
「安政は大地震やペリー来航などがあった時代。社会不安から、お寺ではなく信徒が奉納を発案したのでは」と細井さん。寄進者の名前や在住地から、村や町の制度が整う前の地域構成がわかるといい、「タイムカプセルを開けたような気分。地域の歴史の『登場人物』が詳細にわかるのはロマンがある。じっくり調べていきたい」と話していた。
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