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平塚・大磯・二宮・中井 コラム社会

公開日:2025.10.09

ベルマガ通信
ほんの少しでも勇気を
10月3日ホーム 湘南0-1東京V

 ゼ・ヒカルド選手は、ボールをカットすると至近の仲間に向け、左手を前に向け振り要求した。「前に上がるぞ。攻撃の時間だ」と言わんばかりの仕草だった。

 前半、4本のシュートを放った湘南は、鹿島戦以来となる前半を無失点で切り抜けた。順位の近い東京V相手に勝点3を積み上げ、残留圏に近づきたかったが後半に失点を喫し、得点も遠く7連敗となった。

 冒頭のゼ・ヒカルド選手のボールカットからのドリブルは、数的優位を生み、選択肢を相手に与え翻弄するには十分な働きだっただけに、チャンスをモノにしたかった。

 選手と同じ目線でカメラを構えると、DF陣から前へパスを繋ごうとすると、その一列前に白い集団が多数居る。中盤を経由しようにも黄緑の仲間が見当たらない。守りたいDFと、攻め残りたい前線。その間をつなぐ架け橋が居ない。

 そして、湘南の選手が、走行距離ランキングから消えて随分と経った。あらゆるプレーには、判断力とほんのちょっとの勇気が伴う。7連敗の現実から「負けたくない」の一心でプレーが縮こまっていやしないだろうか。

 試合後、ゴール裏からは檄が飛んだ。叱咤だけでなく、誹謗も飛んだ。

 それは次節に勝利を目指す仲間相手に掛けて良い言葉だっただろうか。

私たちは、彼らに声と手拍子で勇気を与える存在として戦っているのではないだろうか。残り5試合、私たちはもうやりきるしかないのだ。

(ベルマガ・浜地隆史)

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