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公開日:2025.10.17

酪農家伊藤さん
「乳牛のオリンピック」へ
平塚市から10年ぶり出場

  • 大会に出場する乳牛と伊藤さん

 各都道府県代表の乳牛が集い、改良の成果を披露する「第16回全日本ホルスタイン共進会北海道大会」が10月25日(土)、26日(日)に開催される。平塚市東真土で乳牛を飼育する伊藤宏さん(52)が神奈川県代表として出場する。市内からは10年ぶりの出場で、伊藤さんは「代表として恥ずかしくない結果をを求めたい」と意気込む。

 同共進会は戦後の復興間もない1951年、平塚市で第1回を開催。以来、概ね5年ごとに酪農主要県で開かれており「乳牛のオリンピック」などともいわれている。

 伊藤さんは9月24日に綾瀬市で開かれた県予選に出場。骨格のバランスや乳器の形状などが総合的に評価され、一般枠の県代表3頭の内の1頭に選出された。

 選ばれた乳牛は「ミドルストリート キング クラッシャブル アリシア」。5歳で体高159cm。性格は「恥ずかしがり屋。頑固な一面もある」という。

 アリシアは市の共進会では2022年〜24年に3年連続グランドチャンピオン、23年には県1位となり関東3位の実績を持つ。

 伊藤さんは「こちらの要望を聞いてくれる『すごい牛』」と太鼓判を押し、年1度の出産を4年間安定して続けており、今年8月にも出産。出産を続けることで乳量が増え、コンディションも安定するのだという。

秘訣は「可愛がる」

 大野地区で畜産業を代々営む酪農家で、東真土の伊藤牧場を運営する伊藤さんは、現在は60頭を超える乳牛を飼育。県ホルスタイン改良同志会の会長を務めるなど、畜産組織でも役割を担いつつ、自身も各種共進会で入賞の実績を持つ。

 乳牛を育てる秘訣は、「牛を可愛がること。普段からなでたり、大切に接している」という。牛用の運動場を用意して、足腰を強くしているともいい「全国では雄大な大地で育ったレベルの高い乳牛が多い。こちらは都市農家で土地は限られるが、できることをして一つでも上を目指す」と力を込めて語った。

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