地域の球場をきれいにしよう――。民間有志が中心となり、地域一体型のプロ野球開催誘致を展開している「小田原プロ野球開催実行委員会」(井澤幸雄委員長)の呼びかけにより2月22日、小田原球場の修繕・美化活動が行われた。
実行委員会では「プロ野球を今後も小田原で迎え、地域のためにできることをしよう」と、昨年からプロ野球開催時に集めた協賛金の一部で、ペンキを購入。市内を中心に活動し、小田原球場で試合を行っている小田原ボーイズの協力を得て、今年も球場内のペンキ塗りを行った。
この日は屋内の1塁側ベンチ裏で壁面の塗り替え作業に従事。レインコートに身を包んだ選手14人に、保護者有志も加わり、並んでローラーを動かした。選手たちは慣れない作業に悪戦苦闘の様子。普段3塁手として練習に励む杉田玲さん(秦野市・中1)は「角を塗るのが難しいけど楽しい」。くすんだ壁が約2時間をかけ、真っ白に様変わりし「こんなに変わるなんて」「めっちゃきれい」と喜び合った。
実行委員会副委員長で、小田原ボーイズの後援会長も務める大滝靖生さんは「子どもたちにとっても普段使う球場への恩返しになったのでは。今後も継続していきたい」と振り返った。
なお今年の小田原球場でのイースタン公式戦は、五輪期間中の8月9日(日)に予定されている。