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計画から35年、地域待望の竣工式 小田原の活性化拠点に 鬼柳・桑原地区工業団地
「鬼柳・桑原地区工業団地」で進められていた開発整備事業が完了し10月27日、関係者を招いて竣工式が行われた。開発した分譲事業用地は、5区画すべてがすでに契約済みで、小田原市北中部の活性化の起爆剤として期待が寄せられている。
「多くの方のご協力により、この日を迎えることができた」。同事業の事業主(株)ビッグ・ジャパン(小田原市中曽根)の大野眞一代表取締役は、竣工式で感慨深げに感謝を述べた。
事業地の活用に向けて都市開発計画が決定したのは35年以上前。しかし土地所有者との最終合意に至らず、計画は約20年間の中断を余儀なくされていた。
同社が事業主として、改めて開発に着手したのが2014年。土地所有者を直接訪ね、事業計画や開発への思いを伝え、すべての土地所有者と土地売買契約を締結。昨年9月から造成工事を進めてきた。
竣工式は爽やかな秋風の中で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大防止の対策として参加者や内容を限定し、地権者の代表者、守屋輝彦小田原市長、奥山孝二郎小田原市議会議長、設計者(株)秋山設計(小田原市)、工事施工者(株)オキ・コーポレーション(川崎市)など関係者と来賓が出席した。
挨拶で守屋市長は、県議時代に大野氏と県副知事室に出向いて図面を広げて事業進捗への協力を直談判したエピソードを披露。また「この地域が動いていく期待感と高揚感でいっぱいです。また、この工業団地の道路の西側にはまだ10ヘクタールがある。さらに次へとプロジェクトがつながっていく」と期待を述べた。
雇用創出にも
鬼柳・桑原地区工業団地は卸商業団地に隣接。全体面積9・4ヘクタール、分譲面積7・5ヘクタール。建設の対象施設は、【1】工場(非公害型)、【2】研究所、【3】倉庫となっている。東名高速と小田原厚木道路の間にあり交通アクセスの利便性が高く、開発段階から市外、県外の多くの企業も高い関心を寄せていた。
建設予定施設は、医療機器工場、物流拠点および倉庫、食品製造加工工場、本社事務所など。また、敷地内には直売所や商業系の機能を持たせ、観光や賑わいのスポットとして活用することも検討されている。
大野氏は、「企業誘致による市の税収増、数百人規模の雇用創出、それに伴う市外からの転入者などの効果が見込まれる。引き続き地域の活性化に尽力していきたい」と述べた。
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こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
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