小田原市浜町で活動する「萬町(よろずちょう)お囃子会」がこのほど、動画投稿サイトYouTubeにチャンネルを開設。楽曲を披露している。
毎年5月の松原神社例大祭や7月のちょうちん夏まつりなどの際に地域で披露されているお囃子。これまで同会は2月に行われる初午(例大祭)でのお囃子奉納も含めた発表に向け、浜町公民館で子ども会らと練習を行ってきた。
コロナ禍を受け「今までは口伝で教えてきたが、それができなくなり新しい後継者育成の手法を」と動画配信を決めた同会。メンバーの渡辺暁さん(40)は「昨年が会発足35年の節目だったこともあり、集大成という意味でも記録に残したかった」と背景を話す。
投稿された動画は5本。メンバーが本番同様の衣装に身を包み、画面割で各パートの様子を収録した。伊藤正敏会長(64)は「子どもたちへの継承と合わせ、かつての経験者が地域に戻って来た際には動画を見返すこともできるので、お囃子の参加者が増えればうれしい」と期待を語る。
動画はYouTubeから「小田原 萬町」で検索を。