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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2021.12.25

株式会社 丸江の代表取締役に就任した
江島 賢さん
小田原市栄町在住 56歳

360年の重みを挑戦に



 ○...1661年の創業以来、日本茶や和紙を中心に商いを続ける「小田原 江嶋」。その15代・江島平八が1953年に県西のLPガス会社の先駆けとして設立したのが合資会社丸江商会(現(株)丸江)だ。「江嶋が創業360年を迎えた節目に代表を引き継ぐことができ感慨深い」。時代とともに業容を拡大し、現在はインターネット販売を行う「ガス器具ネット」、アウトドア用品の販売やキャンプ場運営を手掛ける「sotosotodays(ソトソトデイズ)」も経営する。「地元の方でも同じ『丸江』が経営していることに驚かれることも多い。改めて地元、全国で知ってもらえたら」と意欲を見せる。



 ○...26歳の時、先代だった父が急死し、想定していたよりも早く家を継ぐ覚悟を決めた。まずガス事業部に入り10年の経験を積んだ後、江嶋の経営に携わり、2006年に17代目を継いだ。関東大震災で焼失し、15代が再建した小田原の伝統的な商家の趣きを残す店舗を「次世代に継承したい」と3年前に改修。「代々が地域に寄り添ってきたように自分も汗をかき、次につなげたい」



 ○...学生時代の夢はツアーコンダクター。友人との旅行は率先して企画し、行先の下調べや切符の手配を担当した。なかでも思い出深いのはハワイで挙げた自身の結婚式だ。レストランから引き出物まですべてをプロデュース。「誰かの喜ぶ顔を見ることがやりがい」と微笑む。



 ○...「歴史好きで笑いのツボが一緒」という妻と47歳で結婚。小学生の息子は可愛い盛りで「忙しくても家族と過ごす時間を大切にしたい」と父の顔。夏から始めた週2回のジム通いで8kgの減量に成功した。「社員や家族、新しいことに挑戦するためにも健康第一」と明るい笑顔を見せた。

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