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公開日:2023.02.11

小田原市新病院
「時間」概念導入で効率化
基本設計が完成

  • スタッフベースの概略図 =新病院建設事業「基本設計概要書」より

 小田原市は2月6日、建て替え事業が進められている小田原市新病院の基本設計が完成したと発表した。医療スタッフの移動時間短縮を図るなど、効率的な医療提供が行える価値の高い病院の実現を目指すとしている。

 設計の基本方針に「Time+Space 時間と空間のデザイン」を掲げ、医療施設のゾーニング・プランニングに「時間」の概念を導入している。

 その一つが「迅速階段」。スタッフベース(スタッフ専用空間)迅速階段は、病院1階から9階までをつなぎ、救急・外来・検査・手術・病棟などの主要部門を最短で移動できる。待ち時間が生じるエレベーターや患者と交錯することもある一般階段と比較して、目的の部門に最短で到着でき、「1分、1秒が大切な救急および急性期医療に貢献」するとしている。また各階にスタッフ専用空間の「スタッフベース」を配置。スタッフの交流や活動、休息などに活用しながら医療の質向上を図るとしている。

 感染症対応では、救急外来に感染症対応の玄関、待合、診療室を設け完全隔離するほか、感染症専用エレベーターから専用病室までの隔離動線を確保する。

 今後は2023年度中に実施設計、23年度から25年度に建設工事、26年春に開院、既存病院の解体工事などを行い28年度にグランドオープンが予定されている。市立病院の担当者は、「来院の皆さまにご不便をおかけしております。早期の新病院完成に向け引き続き取り組んでまいります」と話している。新病院基本設計は、市立病院HPで公開している。

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