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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2024.10.26

来春、「YES インターナショナルスクール 小田原校」を開校する
瀬戸 ひふ美さん
小田原市城山在住 40歳

特性生かす、教育環境を

 ○…「子どもの特性が生きる環境を整えるのが大人でしょ」。小田原に「教育の多様性と選択性」をもたらそうと、横浜のインターナショナルスクールに熱烈オファーを送り小田原校の開校を呼び寄せた。自身の特性について「社会の問題に向き合いたいタイプ」と言い、やるべきことは「ハッと心に浮かぶ」。5歳の息子を育てるシングルマザーとしての経験から、今回はそれが「教育だった」。

 ○…父は明治40年創業の建設会社・瀬戸建設(小田原市久野)の社長。建築士一家の末っ子として育ち、意識は自ずと建築物や自然環境に向いた。エネルギー政策や環境保護について学びを深めた学生時代。都内で働いた後、東日本大震災を機に地元小田原へ。父のもとで働き「ここでスイッチが入った」。建てて終わりではなく環境に配慮した運営までを行うホテルの形を構想し、関連会社を立ち上げ2021年に「凛門」(同江之浦)を開業。心身を整えるリトリートのアプローチで宿泊客をもてなす。

 ○…学校の開校は小学生以降の教育環境に対する抵抗感から。既存の枠組みからはみ出すと「自尊心を失う子どももいる。少人数制なら一人一人にあった教育ができるのでは」。できると思ったら行動は早かった。

 ○…建築、環境、教育など手掛ける領域は多岐にわたるが、「全て『持続可能』のキーワードでつながっている。世界観をつくり”押し付ける”のが好き」と茶目っ気溢れる笑顔。決めたことを形にするためレミオロメンの『もっと遠くへ』を聴いて自身を鼓舞する。息子には「自分のやっていることを話すようにしている」。すると『おれにアイデアがあるの』と予期しない返答が。「子どもなりに助けようとしてくれているのかな」

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