酒匂ジョイフルクワイヤーでディレクターを務める 柏木 悦子さん 小田原市在住 69歳
元気と笑顔 歌で届け
○…酒匂中学校のPTA成人教育講座をきっかけに結成した「酒匂ジョイフルクワイヤー」。結成当初から講師として携わる。5月25日の周年コンサートを目前に、練習に熱が入る。コロナ禍を経てようやく実現する晴れの舞台に、「とにかく楽しみ。皆さんに笑顔を持ち帰ってもらえたら」と目を輝かせる。
○…小田原市浜町出身。音楽好きな母の影響で、小学5年生から小田原少年少女合唱隊に所属。「人と声を合わせてひとつになれるのがワクワクした」と当時を振り返る。フォークソングやミュージカル、ジャズにも夢中になった。ゴスペルとの出会いは40代の頃。当初はジャズ教室を探していたが近隣に無く、「ゴスペルならルーツが近いから」と足を踏み入れ、力強い歌声や表現の豊かさにたちまち魅了された。「なにより自由に表現できることが一番楽しいと思った」
○…2004年に教室の仲間とゴスペルグループを設立。活動当初は講師がおらず、自ら都内のミュージックスクールに通い、一から楽譜起こしや伴奏作りに奔走した。「始めたからにはやってみよう」。活動範囲を広げるうち、「ゴスペルを教えてほしい」と頼まれ、酒匂ジョイフルクワイヤーの講師を引き受けた。仕事や家事に忙しい日々を送るメンバーが、歌うことで生き生きと輝く姿に「元気と笑顔を渡せるのがゴスペルなんだ」と改めて実感した。
○…最近はデジタル管楽器のエアロフォンに挑戦中。「やりたかったけどできなかったことをクリアしたくて」。来年4月には自身の古希を記念し、これまで指導したメンバーが集うコンサートも控える。「初の試みだけど仲間たちへの恩返しになれば」。尽きることのない好奇心と行動力が日々を彩る。
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