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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2025.07.12

(一社)小田原歯科医師会の会長に就任した
曽根 秀明さん
小田原市本町在住 60歳

持ち前の好奇心、組織運営に

 ○…100年超の歴史を持つ小田原歯科医師会のトップを6月から引き継いだ。歯科口腔保健や緊急医療などに対応する責務に気を引き締めながらも「コロナ禍でコミュニケーションが希薄になった組織の盛り上げ役を任されたという思い。今は重圧よりも期待の気持ちの方が大きい」と笑顔を見せる。

 ○…祖父から続く歯科医の家系に生まれたが、高校ではバンド活動に熱中し、卒業後は音楽専門学校へ。「自分の限界はすぐ分かった」と苦笑いするも、工務店の営業バイトなどを経験し「汗をかいて働く大切さを知った」。1年半ほどで軌道修正を図り、数カ月の猛勉強で歯科大に進学。30代で歯科医となり、15年前に家業を継いだ。その時々の思いを優先させる姿勢は組織づくりも同様で、「歯科医師会は商売ではなく奉仕する団体。だからこそ失敗を恐れず運営に臨みたい」。

 ○…2人の子どもを育て上げ、現在は妻との2人暮らし。歯科医自らが健康であるべきと、食事管理や筋力維持など、自称「健康オタク」を貫く。歯科医師会の野球部での朝練や愛犬の散歩などに励み、編集動画をユーチューブにアップする。最近では孫も生まれ、おじいちゃん活動もスタート。思い立ったら始めてみる、旺盛な好奇心は今も健在だ。

 ○…歯科医師会に入るメリットは何?と先輩に食ってかかった過去を振り返り、「メンバーのためになる組織に」との思いも強い。「地域のためだけでは自己満足。情報交換や技術向上といった横のつながりも考えたい」。来春完成する新市立病院には口腔外科も設置され、歯科保健の大部分が地域完結する。連携のつなぎ役としても「安心の治療体制ができることも地域にとって大きなこと」と期待を寄せる。

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