小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記
公開日:2025.08.09
小田原宿なりわい交流館の館長を務める
平井 丈夫さん
小田原市南町在住 71歳
「小田原愛」原動力に観光振興
○…かまぼこ通りに並ぶ個性豊かな商店や、フォトスポットとして人気の海へと続くトンネル―。8月にリニューアルした「小田原宿なりわい交流館」周辺には、歴史と文化に育まれた観光資源が溢れている。「パンフレットを読むだけでは分からない、『へぇ』がつまった面白さを届けたい」。館長、そして長年携わるまち歩きガイドとして、小田原の魅力発信に手腕を振るう。
○…南町生まれ。「お小遣いを20円もらい、10円で御幸の浜のプールに入って10円でかき氷を買うのが楽しみでね。夏には海もプールも芋を洗うみたいに人だらけだった」と懐かしむ。交流館周辺は「漁師町ということもあって、ちょっと怖い印象だったかな」というが、幼少期の思い出が刻まれた海辺の下町に今も根を下ろす。
○…喫茶店でのアルバイト経験からコーヒーに興味を持ち、大学卒業後は就職先を1年で辞めて当時のバイト仲間と東町に小田原珈琲館を開業。1986年に独立して城山に念願の店を構え、縁あって交流館の目と鼻の先に移転した。「『当時はなんでこんなところに店を出すの』と驚かれた」と笑うが、ジャズの流れる古民家風の喫茶店はかまぼこ通りの風情に溶け込む人気店となった。
○…小田原まち歩き実行委員会の委員長を務め、個人でもまち歩きなどの観光イベントを企画する根っからの小田原好き。小田原に別荘を構えた明治の文豪・斎藤緑雨の『山よし海よし天気よし』という賛辞の言葉を引き合いに出し、「田舎と都会がミックスした程よいまち。これ以上のものを望んだら罰が当たるんじゃないか」と破顔一笑。誰よりも小田原を愛するまち歩き案内人は、交流館を拠点にした新たな観光振興のアイデアを巡らせている。
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