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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2025.11.22

真鶴町議会の議長に就任した
天野 雅樹さん
真鶴町在住 58歳

変わらない真鶴愛

 ○…10月の臨時会で新議長に選出され、10人の議員による議会運営を担う。「町民の声を吸い上げて町政に反映したい」と襟を正す。生まれ育った真鶴での議員人生は3期目を迎えた。町の課題は山積するなかでも、9月町議選の低投票率については、「町民に関心を持ってもらえる議会運営をしなければならない」と責任を胸に刻む。

 ○…自身の略歴を「映画みたいでしょ」と屈託なく笑う。16歳で真鶴を飛び出し、都心部で職を転々とした後、20歳でロサンゼルスへ。一からアメリカ車を日本へ輸出する商売を始めた。「英語は全く喋れなかったから現地で勉強した。若さだよね」。3年後病床の父の容態悪化により帰国。30歳で友人と東京で投資会社を興し、軌道に乗せたが15年後に解散。「景気もあるけど、正直飽きたってのもあるかな」。その潔さが小気味よい。

 ○…国内外で生活してきたが「真鶴が好きという気持ちは常に変わらなかった」。会社解散後、改めて見えてきた故郷の現状。「石材業も漁業も右肩下がり。子どものころに見た活気がなかった」。地元の若者を集め真鶴活性化のための勉強会を開いていた時期も。やがて「自分が行政の中に入ってみよう」と町議選に立候補。51歳で初当選を果たした。「真鶴は良いまち。必ずどうにかなると思ってやっている」。その信念は今も変わらない。

 ○…議長就任後は「ほぼ毎日役場通い」。多忙な日々の疲れを癒やすのは愛妻料理。ビールを片手に、「なんでもおいしいんだよね」と目を細める。愛車は30歳から乗り続けるスバル360。「てんとう虫」の愛称で知られる車は「年齢で言うと自分の1つ下。不具合もないんだよね」。小回りを利かせ、愛車とともに真鶴を走り抜ける。

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