足柄版 掲載号:2012年8月25日号
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南足柄市 4百年前の美談を芝居に 「天野康景公」沼田演劇同好会が9月に上演

文化

本番に向け練習に熱が入る
本番に向け練習に熱が入る

 「殿!」「よしっ、余は城を明け渡すぞ」―。南足柄市沼田の西念寺(浄土宗・北邨賢雄住職)境内に、役者たちの声が高らかに響き渡る。9月22日に同寺で上演されるオリジナル芝居「西念寺に眠る不屈の武将 天野康景公」の稽古風景だ。演ずるのは同寺の檀家ら地域住民有志からなる沼田演劇同好会(深瀬利雄会長・29人)のメンバーたち。400年前に同寺で生涯を終えた天野康景の逸話を、手作りの芝居を通じて現代に伝えようと試みる。

 同会のメンバーは11歳から83歳までの老若男女。演劇の経験はバラバラだが、近くの八乙女神社の例大祭の宵宮で30年以上「国定忠治」や「瞼の母」等の芝居を披露してきたメンバーが中心となり、本番に向けて月3回の稽古を重ねている。

 同寺に墓のある康景をテーマにした芝居の構想は、メンバーらの間で以前からあったという。上演のきっかけは昨年11月に「康景公の400回忌にあたる2012年に、ちなんだ芝居の上演ができないか」という北邨住職の提案から始まった。同寺の総代の一人である鈴木正雄さんや世話人の深瀬会長らが中心となり、人集めや資料探しに奔走。衣装や道具などもメンバーで持ち寄る手作りの芝居となった。脚本を担当することになった深瀬会長は、康景の領地だった静岡県沼津市へ何度も足を運び、郷土資料館などで康景にかかわる文献を集め、上演時間40分にわたる台本を書き上げた。深瀬会長は「資料そのままでは話が堅苦しくなってしまう。康景の人となりを伝えながら、芝居として観ていて面白くなるように書いた」と語る。台本は5月の発会式の際にメンバーに配られ、3度の修正を加えて完成した。

西念寺に眠る家臣思いの武将

 天野康景は幼少の頃から徳川家康に仕え、その覇業を支えた人物。関ヶ原の戦いの後に1万石を与えられ駿河国興国寺城(静岡県沼津市)に入ったが、家臣のトラブルから城地を捨てて出奔し、藩は改易、自身は相模国小田原藩の西念寺へ蟄居に処され、そのまま亡くなっている。発端となった事件は、藩の建築用竹材を奪おうとした天領(幕府直轄の領地)の農民を、堪りかねた家臣が殺傷したことから始まり、康景は天領代官からの犯人(家臣)の引渡し要求を拒否し、家臣をかばう形で責任をとったといわれる。

 芝居の台本は、この事件を下敷きにしている。深瀬会長は「家来の首を差し出せば済んでいたところを、康景はそうしなかった。上司として部下の責任をとろうとする康景の姿勢や清廉な人柄、正義感などを現代を生きる観客に伝えられれば」と意気込みを語る。

 芝居の上演は9月22日(土)午後2時から。観覧無料。問合せは西念寺【電話】0465・74・0588まで。
 

 芝居のメンバーら
 芝居のメンバーら
天野康景の墓は市指定文化財に指定されている
天野康景の墓は市指定文化財に指定されている

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