山北町 丸山に「トヤマ」誘致 40年来の懸案に道筋
山北町岸の丸山地区の山頂部に、本社が座間市にある先端科学技術の実験装置メーカー、トヤマが進出することが決まった。丸山の山頂部と山麓部等に約19haの用地を所有する三井造船とトヤマの間で、土地の賃貸借契約の基本合意が結ばれたもので、トヤマは本社や工場を同地(約2・9ha)に移転し、2015年4月からの稼動を目指す。山北町では6月議会で「企業等の立地促進に関する条例」を改正しており、普通借地権や事業用定期借地権による立地にも、1年間に500万円を限度とする奨励金の交付を適用するようにした。トヤマの誘致には、町が設けた企業立地促進の条例も後押しすることになった。
同町の丸山開発は三井造船が丸山山頂部に研修センター等を建築するため、1974年に用地を取得したことに端を発する。以来39年間、経済不況などから計画がなかなか進展しなかった。トヤマは56年設立。社員数133人。売上高は約30億円(昨年9月決算)。 湯川裕司町長は「三井造船を訪問し企業立地に向けて依頼したことなどが実を結ぶ結果になった。トヤマの進出は町にとって明るいニュース。地域の活性化に大きくつながる」と期待感を示した。
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