開成町南部地区で1日、区画整理で新設された5つの公園が完成した。一部の公園の名称には地区の旧地名が付けられ、園内には地名の由来を紹介する案内板も設けられた。
「水と緑」をテーマに整備された公園は「みなみ中央公園」「鳥見行(とりけんぎょう)公園」「篭崎公園」「平中島公園」「中川原公園」の5カ所。水路や築山(つきやま)、健康遊具など公園ごとに特徴がある。
残す意義
南部地区の区画整理を受けて町は、区画整理終了後の来年5月頃に住居表示を「みなみ」に統一する。この方針に対し「古い地名(字名)を残すべき」との声があったため、町と土地区画整理組合が協議し、新設する公園や緑道の名称に旧字名を残す方針を決めた。
この方針を受けて町は、旧地名の存続を求めて議会に要望活動を続けてきた郷土史家の大脇良夫さん(73)に協力を要請。公園に設置する案内板のうち「みなみ中央公園」を除く4カ所に地名の由来を盛り込んだ。
2003年から開成町の地名や語源などを調査してきた大脇さんは「たとえば『鳥見行』は400年前の検地帳にも載っている地名。その名から沼地があり、鳥類のすみかだった昔の姿が想像できる」と旧地名を残す意義を語る。「地名は文化財。公式記録から消えることは甚だ残念だが、その大切さを伝える意味でも書くことができてよかった」
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