南足柄市は22日、岩手県遠野市と防災協定を結び、遠野市内の生涯学習施設で両市長による締結式が行われた。南足柄市が他の自治体と防災協定を結ぶのは遠野市で5例目。
今回の防災協定は、大規模災害時における情報・物資・人員の応援に加え、協定書に「平素の連携」が盛り込まれた。
平素の連携とは大規模災害発生時以外にも、両市で防災や災害時の対応などの勉強会を開き、市の防災対策を強化、後方支援に関する研究など必要な取り組みを推進するもの。
加藤南足柄市長は「災害時の相互応援はもとより、それ以上に両市が互いに人々と交流し、歴史・文化を学ぶ関係を築くことが大切」と話し、本田敏秋遠野市長は「共に手を取ってお互いの地域の特性を生かしながらネットワークを広げていきたい」と述べた。
後方支援の地
沿岸から約70キロ離れている遠野市は、東日本大震災の際、津波の被害がほとんどなく沿岸被災地(大槌町・釜石市・大船渡市など)を支援する自衛隊や消防隊、ボランティアらの拠点としての役割を担った。
沿岸地域と内陸部を結ぶ立地条件など、両市は地理的背景が似ていることもあり、南足柄市は「災害・防災対策や後方支援などを遠野市から学び、市の今後の防災対策に生かしたい」としている。
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|