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公開日:2016.09.10

富士フイルム「スイング・エース」
生涯現役で“スイング”
結成55周年、あす記念コンサート

  • 本番に向けてリハーサルに集まったメンバー

  • ラッパ隊のメンバー(上・1993年)ダンスパーティーの様子(左下・1966年、右下1973年)

 ひとたび楽器を手にすると素敵な「オジさま」に変身し、紅一点のメンバーは唯一の現役社員―。

 最盛期には6千人あまりの社員が勤務した富士フイルム足柄工場(現神奈川工場足柄サイト)の社員が1961(昭和36)年にジャズ・バンド「スイング・エース・オーケストラ」を結成した。このほど55周年を迎え、9月11日(日)に南足柄市文化会館大ホールで記念コンサートを開く。

 結成当時は20代が中心だったメンバーも今や65歳前後が中心で「すっかり高齢者集団になった」(関係者)。すでに他界したメンバーもいて、ほとんどは退職しているが、工場に隣接するの社用施設「富士クラブ」(南足柄市狩野)で週2回の練習を今も続けている。なかには30代の息子を引き入れたメンバー(鈴木教明さん)もいるため引退や解散の予定はない。

 最年長で今年喜寿を迎える市川勝弘さんはバリトンサックスを操る草創期からのメンバー。「もう重たくて仕方がない」といいながら仲間とのセッションが始まると背筋が伸びる。

 メンバーの多くは、日本リーグで黄金時代を築いたバレーボールチームの応援で「ラッパ隊」として全国各地の体育館を席巻した。

 代表でトロンボーンの加藤博志さん(71)は「昔は部署ごとにダンスパーティーがあり大忙しだった。(富士フイルムは)退職した自分たちを今でも大切にしてくれる」といい、副代表でトランペットの高橋悟さん(71)は「仲間がいて活動の場があることはありがたい」と、ラッパ隊を彷彿とさせる音を奏でた。

 記念公演は午後2時開演。入場無料。演奏の依頼は加藤さん(【携帯電話】090・4520・5107)へ。

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