中川温泉の宿泊研修所「丹沢荘」が、箱根町で旅館の運営管理などを行う(株)ロハス(窪澤圭代表・箱根町)に譲渡されることになった。5月21日に神奈川県内広域水道企業団が発表した。
丹沢荘は1979年に完成した三保ダムの建設の際、移転を余儀なくされた地元関係者の里帰り施設(水源地対策)や企業団職員の研修、福利厚生の宿泊施設として80年に開業した。
現在は、同企業団が付帯事業などを経営するために97年に設立した「神奈川広域水道サービス(株)」(海老名市社家)が丹沢荘を運営している。
2015年度の丹沢荘の売上高は7264万円で宿泊客数は6847人。16年度は6838万円、6324人と減少傾向にあった。
こうしたなか17年度に企業団は、丹沢荘の運営を含む広域水道サービス(株)の将来のあり方について外部有識者に諮問。譲渡を含む具体的な提案を受けていた。
これを受けて企業団は3月12日に丹沢荘の土地(6242・04平方メートル)・建物(1410・56平方メートル)の一般競争入札を公告した。
箱根で旅館経営
5月11日の入札の結果、箱根町仙石原の「金乃竹仙石原」など旅館の運営管理などを行う(株)ロハスが900万円で落札した。同社は、箱根町で4軒の旅館を経営。リニューアルやリノベーションなどで再生している。
窪澤圭代表(47)は「この地域は登山やバーベキューなど目的を持って宿泊するお客様が多い印象。自然を意識して、行政や地域と連携をしながら展開できれば」と話した。
9月末に物件が引き渡され、具体的な工事などが検討される予定。
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|