山城(やまじろ)では県内唯一の県指定史跡である山北町の河村城跡にこのほど、「展望あずまや」が完成した。1989年から山北町が遺跡調査や公園整備を進めている同史跡。3月16日には完成を祝う記念式典も行われた。
展望あずまやは、およそ7万4千平方メートルある河村城址歴史公園(県指定史跡河村城跡)の多地屋敷(たじやしき)に隣接する大庭郭(おおばくるわ)に建築された
公園の中期整備計画に位置するもので、休憩所を兼ねる展望あずまやは景観に合わせた茶色の建物。国産材を使用しており、昨年9月に工事が始まり2月末に完成した。事業費は1836万円で、2分の1は県の補助金を充て町が整備した。
3月16日には、湯川裕司町長や町議会議長、県教育委員会文化遺産課長、町文化財保護委員会委員長、河村城址保存会会長らが出席して完成記念式典が挙行された。湯川町長は「平成元年から河村城跡整備が始まり、平成の最後の年にこのあずまやが完成した」と長きにわたる整備事業を振り返り、挨拶した。
山城ブームで人気
浅間山に連なる丘陵の山頂にある河村城は山の自然の地形を活かして敵に攻められにくいようにつくられた山城。町は89年から整備を進め、94年に本城郭周辺を整備。95年に県指定史跡になった。02年に河村城跡史跡整備マスタープランを策定。県内最大級の障子堀があることから、近年の山城ブームもあり歴史ファンらの来城が増えている。
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