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公開日:2019.08.17

相洋高校野球部
文中出身コンビが逆襲誓う
東海大相模戦の敗戦を糧に

  • 最終回に四球を選び声を張る加藤君

  • 守備でも流れを呼び込んだ鈴木君

 相洋高校硬式野球部2年の文命中出身コンビ、加藤陸久捕手と鈴木心晴外野手が今夏、チームの主軸として「第101回全国高校野球選手権神奈川大会」でベスト8入りに貢献した。



 東海大相模が4年ぶり11度目の優勝を果たし、甲子園出場を決めた今大会。相洋は昨秋に大敗を喫したが、夏はそう簡単には屈しなかった。



 準々決勝(7月25日・横浜スタジアム)で東海大相模と対戦した相洋はメンバー全員で「ここからが本当の勝負」という位置づけで挑んだ一戦だった。鈴木君は3番、加藤君は5番に入り、主軸で大一番に臨んだ。



 試合は序盤に先制点を許したがその後は、互いに譲らぬ攻防に。高橋信明監督が「猛打の相模、そして昨年スタジアムで戦った経験を糧に大胆な策をとった」と振り返るように、相手打者によって極端なシフトを敷く場面も。これに外野手の鈴木君は強打者から放たれる打球を次々とグラブに収め、流れを呼び込むプレーに徹した。



 加藤君もエース本田眞也投手を巧みにリードし、共に打っても1安打、そして最終回には2アウトから「先輩たちの試合を自分で終わらせるわけにはいかない」と気迫のフォアボールを選び、食らい付いたがあと一歩及ばなかった(スコアは2―5)。



 「自分たちならできると思っていたが何もできなかった」と大粒の涙を流した鈴木君。加藤君も「秋に相模に負けてからこの日に向けて苦しい練習を積んできた。リベンジの試合で粘りが出せたが、相手が一枚上手だった」と悔しさが溢れた。



 大会が終盤戦に差しかかった5回戦の戸塚戦(7月22日・横浜スタジアム・スコアは5―4)でも「中学時代の全国大会でハマスタで負けていたので絶対に勝ちたかった」という思いを胸に、加藤君は9回の同点打を、鈴木君は延長11回の先頭打者で出塁し、サヨナラ勝ちを決めるホームを踏むなど、この日は共に3安打を放ち大会を通して主軸の役目を全うした。



 すでに新チームがスタート。加藤君は主将、鈴木君は副主将を任された。高校最後の年に突入し、「3年生が残してくれた粘り強さを力に、必ずリベンジをしたい。まずは秋県大会の決勝まで進んで関東に行きます」と口を揃えた。

 

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